Online Shop & Gallery こんこん
店主 佐々木 恵理子さん

精巧に描かれた鉛筆画のポストカード、
可愛らしい猫が描かれた食器、色鮮やかな刺繍、優しい自然素材の入浴剤など

お洒落なグッズが並ぶ
佐々木さんのオンラインショップ。

「自分の好きなこと」を
仕事にされている佐々木さんですが
雑貨屋さんをしたいわけではないのです。

佐々木さんのお仕事は
作者の魅力を伝えること

「こんこん」は
障がいのある人の魅力を知ってもらうために生まれた
広島発のオンラインShop & Galleryです。

どんな思いで
オンラインショップ&ギャラリー
「こんこん」を始めたのですか?

今年の3月まで作業所の職員をしていたんです。
その前は全然違う仕事
(メーカーの貿易業務)でしたが
夫の転勤で広島へ来て
好きなことを仕事にしたいなと思いました。

作業所の現場に入ったらすごく忙しくて
現場を回すってすごく大事だと実感しました。
例えばご家族が急に具合悪くなったらその方が
どこから通えるようにするかという
支援があるのだと分かりました。

アートや物を作って売ることは
生活の基盤が全部整った上でのものだと
肌で感じました。
みんなと関わっていると
もっと障がいのある人が
過ごしやすい社会になったらいいなと感じました。

電車に乗る時に大きい声を出している人がいたら
「ちょっと静かにして」と言わなければ
いけないかもしれないけれど
本当に静かにしなきゃいけないのかな?って
ちょっと思ったりして

もっと周りの目が優しかったら

その人なりの喜びの表現が
素直に出来るんじゃないかなと思います。

そうなるとやはり販売することも大事だな
物を通してみんなを知ってもらい
アートを展示してそれを見てもらうことを通して
みんなを知ってもらう
きっかけづくりが必要だと思ったんです。

背景も整えて撮影する
このひと手間が忙しい現場ではなかなか難しい部分
「なんでも売るんじゃなくてセレクトショップみたいなのもあってもいいなと思って」
商品は選ぶ
なんでも売る場所はもう存在しているから…
現場に行って取材も行う
作る姿に感銘を受けそれがまた佐々木さんの原動力になる
作業所では
商品企画をどのようにされているのですか?

創作活動ができる方って
対外的に目立ちやすいし注目されやすいですよね。

でも、全員が絵が描けるわけではないですし
描けない方にも
別の素晴らしい面が必ずありますよね。
どちらも世の中に出していけたらいいなと思うんです。

以前、働いていた"ぽんぽん"(※)では
皆さんやすりがけが上手なんですよ。

コツコツした作業がすごく得意なので
真摯に仕事に向かうその姿を商品で伝えられたらいいなと思っています。

本当にまだ動き始めたばかりですが
今、積み木を作ろうとしているんです。

商品については、私からこういうのどうですかと
提案することもありますし
これを売ってくれないかと
お願いされることもあります。

お互いに気がねなく話せる関係づくりも
大切な仕事だと思っています。

※ 佐々木さんが2020年3月まで働いていた職場
就労継続支援B型事業所コミュニティーほっとスペースぽんぽんhttps://www.hullpong.jp/aboutp2

なぜオンラインショップなのですか?

私は、大学では英語を勉強しました。
そして最初に入った会社はメーカーで
貿易の仕事をしていたんです。

バックグラウンドが福祉ではないので、
もし生活の面を支えるとしたら
きちんと勉強して資格を取りたいと思いました。

ただ、売るほうだったら
今まで培ってきたもので
出来るんじゃないかなと思ったんです。

製作から販売までをトータルで見たとき
私は販売のほうが
みんなに貢献できるのではないかと思い
3月に作業所を退職し
4月からオンラインショップ&ギャラリー
「こんこん」を立ち上げました。

夫の転勤があるかは分かりませんが
どこにいてもずっと続けられるので
オンラインショップを選びました。

まずはたくさんの人に活動を知ってもらいたいです。
いつもはインタビューをする側なので、インタビューをされるのは照れくさいですね(笑)

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