みなさんは骨盤についてどのくらい知っていますか?
「骨盤を整えると痩せる」
「骨盤が歪んでいるとお尻が垂れやすい」などよく耳にしますね。
今回の記事では骨盤の構造や形をわかりやすくお伝えしていこうと思います。
構造や形を知ることで骨盤の大切さや歪んでいる状態のリスクも見えてきますよ。
【骨盤って何?】
骨盤という言葉は知っている、場所もわかる、どんな形でどんな構造なのかは知らない。大半の方はそうだと思います。
骨盤とは大きく考えると寛骨、仙骨、尾骨という骨がくっついて1つの骨を形成しています。
寛骨(かんこつ)…骨盤の外側の骨です。寛骨自体も腸骨、恥骨、座骨という3つの骨がくっついて1つの骨を形成しています。「座骨で座るとよい姿勢が作れる」ということを聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、要は「骨盤を立てて座りなさい」ということですね!
仙骨(せんこつ)…骨盤の真ん中にあり左右の寛骨を連結させています。仙骨も背骨の一部なのですがこちらも元々は5つのバラバラだった骨がくっついて1つの骨となっています。
左右に計8つの穴が空いておりここから神経が出ています。骨盤の角度が変わると神経に骨が触れてしまい、足がしびれるなどの症状の原因となります。
尾骨(びこつ)…背骨の一部として仙骨の下についておりこちらも3~6つの骨の集合体です。元々、どうぶつだったときの尻尾(しっぽ)が生えていたものが退化して残っています。尻もちをついてしまうと骨折につながりやすい骨です。
これらの骨を総称して骨盤と呼んでいます。
ちなみに男性と女性では骨盤の形が違っており、女性は出産をしやすくするためです。
【骨盤の役割は姿勢維持だけではない!!】
骨盤が歪んでしまうとそこについている背骨も一緒に歪んでしまうというのは想像できると思います。骨盤は体の真ん中にあり姿勢に大きく関与します。
しかし他にも重要な役割があります。骨盤の位置を考えてみてください。
そこにはどんな臓器があるでしょうか?
男性では前立腺や精嚢、女性は卵巣、子宮、卵管などの生殖器があり、男女共通のもでは膀胱、直腸などがあり、これらの臓器を包み込み保護しています
また他の臓器も間接的に支えているので骨盤が歪んでいると内蔵の位置がズレてしまいますよね?そうなると基礎代謝が落ちてしまい太りやすく痩せにくい体になってしまいます。骨盤ダイエットのメカニズムがわかってもらえましたか?
【骨盤が歪むとどんな影響があるの?】
先述で痺れや代謝が落ちるリスクはお伝えしましたが他にどのようなリスクがあるのか考えてみましょう。
1つ目は背骨の歪みにつながります。骨盤を構成している仙骨や尾骨は背骨の一部とお伝えしました。その骨盤が歪んでしまうと上についている背骨も全体のバランスを保とうとして歪み始めます。
2つ目は慢性的な肩こりや腰痛の原因になります。骨盤の歪みから背骨が歪み背骨についている筋肉のアンバランスが生まれます。
猫背だと背中の筋肉は常に引っ張られている状態になってしまいますのですぐに硬くなってしいます。
3つ目はホルモンの異常です。骨盤の中には生殖器があるとお伝えしました。骨盤の歪みによりこの臓器の位置が変わると正常にホルモンの分泌をしなくなることがあります。
そうなると女性特有の症状を誘発することになります。
(こちらは諸説あります)
この他にもたくさんのリスクを抱えることになりますので歪みは整えておきたいですね!
【私の骨盤は歪んでいるの!?】
骨盤の構造を知り、歪むと起こるリスクもある程度お分かりいただけたかと思います。
「私の骨盤は歪んでいないか気になってきた!」という方も多いのではないでしょうか?
そんな方のために簡単にできる骨盤の歪みセルフチェックできる方法をお伝えします。
椅子に座り足を組んでみてください。左右の足をそれぞれ組んでどちらか組みやすい方があるかと思います。右足が上のほうが組みやすい人は骨盤が左に、左足がうえのほうが組みやすい人は骨盤が右に捻じれている可能性があります。
もう1つの見方は立ち上がり休めの姿勢をします。こちらも左右の足でしてみてください。やりやすい方の足があると思いますがそちらの寛骨が少し後ろに歪んでいるかもしれません。
この2つの見方はあくまで目安なので正確に知りたい方は骨盤調整をしているお店などで詳しく見てもらってください!
いかがでしたでしょうか?骨盤の基本的な構造や働き、歪みのリスクは伝わったでしょうか?
骨盤調整は産後だけのものと考えられている方も多いと思いますが産後の方が骨盤周りの筋肉や靭帯が緩んでいるので整えやすいだけで産後ではない方でも歪みは整えることはできます!
もちろん男女問わず歪みは起こりますので整えることをお勧めします! 骨盤を整えて辛い肩こりや慢性的な腰痛対策をしてみてはいかがでしょうか?